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子ども支援へ奏でて20年 広島女学院中・高 卒業生 来月3日に「Xマス」

 原発事故の被害者や紛争で難民となった子どもたちを支援するため、広島女学院中・高(広島市中区)の卒業生が続けているクリスマスチャリティー演奏会が20年を迎える。演奏会は「世界の子どもたちのために」と題し、ことしは12月3日午後6時から同校ホールで開く。(栾暁雨)

 演奏会は同校創立110周年の1996年、音楽活動に携わる卒業生が始めた。原爆で同校の生徒約350人が犠牲になり、「戦争や事故の被害者となるのはいつも弱者。子どもたちのために」との思いからだった。

 会場で集まった寄付は、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(86年)や福島原発事故(2011年)の被害者、シリア内戦の難民たちの支援に充ててきた。

 今回は、ピアノやサクソフォンなどを演奏する卒業生11人とパイプオルガン奏者の星野晴夫校長が、ショパンの「ノクターン第5番」やマスカーニの「アベ・マリア」など15曲を披露する。

 実行委員の木曽華奈子さん(33)は「被爆地で20年受け継がれた慈善の心を、多彩な楽器の音色に乗せて届けたい」と意気込む。

 入場無料。会場で寄付を呼び掛け、日本ユニセフ協会(東京)など8団体へ寄付する。木曽さんTel090(7379)6980。

(2016年11月22日朝刊掲載)

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