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折り鶴1万羽 広島の平和公園から再利用 阿久利姫再現 三次藩から浅野内匠頭妻に

 三次市君田町の君田折り紙博物館は、広島市中区の平和記念公園にささげられた約1万羽の折り鶴を用いて、浅野内匠頭(たくみのかみ)に三次藩から嫁いだ阿久利姫(瑤泉院(ようぜんいん))の姿を再現した貼り絵を作った。23日に同館である入館者10万人達成イベントでお披露目する。(八百村耕平)

 縦1・5メートル、横1・25メートル。同館の赤木賢治館長(75)や職員の梅木照子さん(72)たちが配色や方向をそろえながら折り鶴を貼り付けて、着物姿の阿久利姫に仕上げた。定期的に折り紙教室を開いている、同市内の高齢者施設の松伯園(君田町)やピレネ(粟屋町)の入所者、デイサービス利用者の協力も受けた。

 同市三次町の市民ホールきりりで12月1~15日に開催するイベント「瑤泉院阿久利の故郷展」を盛り上げるため、期間中には会場に飾る。その後、折り紙博物館に展示する。依頼があれば貸し出す方針だ。

 赤木館長は「地域の方の力を借りたおかげで、出来栄えの良い作品になった。平和を発信するとともに、地域住民と一緒に三次の歴史をアピールできる。博物館の新しい目玉にしたい」と力を込める。

(2016年11月23日朝刊掲載)

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