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「黒い雨」地域 拡大申し入れ 国に被害者連絡協

 広島原爆による「黒い雨」被害の援護対象となる国の指定地域見直しで、広島県「黒い雨」原爆被害者の会連絡協議会(高野正明会長)は2日、厚生労働省を訪れ、同省の有識者検討会が示した拡大に否定的な報告書案に対して「実態無視であり、撤回を」などと求めた。

 会の10人が榊原毅・原爆被爆者援護対策室長らに地域拡大の申し入れ書を提出。非公開で意見交換した。

 会側は、会が検討会の座長宛てに提出している公開質問状に基づき「拡大に否定的な根拠は」「指定地域外の黒い雨の体験証言を無視するのか」などと詰め寄った。対策室側は「委員と相談し文書回答したい」としたという。

 報告書案は7月9日の検討会で正式に決まる見通し。

(2012年7月3日朝刊掲載)

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