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シベリア抑留資料並ぶ 呉で巡回展

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録された舞鶴引揚記念館(京都府舞鶴市)のシベリア抑留関連資料を展示する巡回展が24日、呉市役所で始まった。12月6日まで。無料。

 抑留の日々や心情をシラカバの皮につづった白樺日誌、「岸壁の母」で知られる端野いせさんの手紙など登録資料のレプリカ約30点を展示。水筒や手作りのスプーンなどの実物約100点も並ぶ。

 舞鶴港は引き揚げ港に指定され、1958年までに66万人を受け入れた。昨年10月の遺産登録を受け、同じく旧軍港で引き揚げ港となった呉、神奈川県横須賀、長崎県佐世保の3市と同記念館が巡回展を企画した。山下美晴館長は「同じ歴史を持つまちと協力して、記憶を継承する機運を盛り上げたい」と話していた。(見田崇志)

(2016年11月25日朝刊掲載)

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