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騒音測定器 日積地区に増設 柳井市

 柳井市は、米海兵隊岩国基地(岩国市)の米軍機とみられる航空機向けの騒音測定器を、昨年設置した日積地区の別の場所に新たに1台増設する。実態をより正確に把握する態勢を独自に整え、2017年ごろまでの同基地への空母艦載機移転に備える。

 設置場所は「グループホームあそか」の施設の屋根で、市が昨年11月末に測定器を置いた日積公民館から東に約2キロ。29日に作業をし、12月1日に測定を始める。機器代など事業費は約115万円。

 日積は、国が測定器を運用する同市神代と同様、航空機の騒音苦情や目撃情報が多く寄せられている。本年度は10月末までに、掃除機の音などに相当する70デシベル以上で5秒継続する航空機騒音が、36回確認された。

 市と市議会は7月、日積に測定器を設置するよう中国四国防衛局に要望。市によると、日積を視察した防衛局側は、現状の騒音や飛行ルートを踏まえ、国による緊急の増設が必要と判断しなかった。一方で、情報収集の必要性は認めたという。

 市は今後、2台分の測定結果を防衛局に提供。国による増設も引き続き目指す。市危機管理室は「飛行が指摘されている場所。艦載機移転の影響を、正確に把握するのに役立てたい」としている。(井上龍太郎)

(2016年11月26日朝刊掲載)

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