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「戦争」 朗読劇で伝える 福山の愛好家 定期上演へ

 広島県福山市内の30~70歳代の朗読愛好家11人がふくやま朗読劇の会を結成した。今月下旬に「父と暮せば」を、8月には「少年口伝隊一九四五」を同市丸之内のふくやま文学館で上演する。いずれも故井上ひさしさん作。

 11人は文学館で練習する朗読仲間。昨夏に少年口伝隊を初上演したところ「薄れる戦争の記憶を取り戻せた」と好評で、定期上演のため会結成を決めた。

 演出を担当する藤井康代さん(32)=同市赤坂町=は「懸命に生きる人々の姿を伝え続けたい」と意気込む。

 「父と暮せば」は、被爆死した父親が幽霊になり、娘を励ます物語。少年口伝隊は原爆で家族を失った少年3人が主人公だ。

 それぞれ29日午前10時半と午後2時、8月5日午後1時半から。いずれも1200円で、高校生以下は無料。通し券は1800円。藤井さんTel084(952)2063。(東谷和平)

(2012年7月4日朝刊掲載)

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