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被爆実態の発信へ協定 広島大 平和文化センターと

 広島大は28日、広島平和文化センター(広島市中区)と包括的連携協定を12月12日に結ぶと発表した。センターが管理する原爆資料館(同)と連携するケースが増えているのに加え、平和発信のために密接な協力が必要と判断した。

 連携するのは、教育・研修プログラムの企画・開発・実施▽被爆の実態・平和構築の情報発信▽センターの活動の活性化―など5項目。全学で平和に関する教育や活動の拡充を図る。

 同大は、文部科学省の「地(知)の拠点整備事業」に採択されたのを受け、2014年度から歯学部の1年生が授業の一環で原爆資料館の来館者の意識調査や被爆者証言ビデオの文字化に協力。センターとの取り組みが増えているという。

 越智光夫学長は、東広島市であった記者会見で「平和を希求する教養人の輩出を目指し、幅広い連携を展開したい」と話した。(新山創)

(2016年11月29日朝刊掲載)

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