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原爆死没者に平和誓う 岡山で慰霊祭 90人参列

 岡山県原爆被爆者会の県原爆死没者慰霊祭が5日、岡山市中区であった。被爆者や遺族たち約90人が参列し、犠牲者の冥福を祈るとともに恒久平和を誓った。

 全員で黙とうした後、妹尾要会長が「ヒロシマ、ナガサキの惨禍を繰り返さないよう、戦争のない、核兵器のない21世紀の実現のため尽力する」とあいさつ。昨年度亡くなった被爆者の遺族7人や参列者が祭壇に花を手向けた。

 広島市中区東平塚町で被爆した母中本智里さんを2月、87歳で亡くしたという岡山市南区の中本正子さん(63)は「母は『原爆はいけん』と繰り返していた。この惨劇を風化させないことが大切だと思う」と話した。

 県内では2011年度、被爆者健康手帳を持つ被爆者99人が亡くなり、今年3月末現在の手帳所持者は2099人、平均年齢は79・9歳となった。(永山啓一)

(2012年7月6日朝刊掲載)

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