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世界遺産20年思い新たに 原爆ドーム背に人文字 広島市中区

 原爆ドーム(広島市中区)の世界遺産登録20年を前に4日、市民約200人がドーム北側の旧市民球場跡地で「20」の人文字をつくった。広島市、廿日市市などでつくる実行委員会の主催。節目の年を記念し、核兵器廃絶の願いをアピールした。

 呼び掛けに応じた家族連れや学生たちが、雨がやんだばかりの跡地に集合し、広島東洋カープの赤い観戦用雨具「ポンチョ」を着用。A2判の赤い紙を掲げて約13メートル四方の人文字を描いた。実行委は、ドームを背に小型無人機ドローンで撮影した画像をインターネットなどを通じて広く発信する。

 人文字に加わった広島修道大3年西本昇太さん(21)=佐伯区=は「節目を知ってもらうことで、原爆被害を学びに国内外からドームを訪れる人がさらに増えてほしい」と話した。

 原爆ドームは1996年12月6日、厳島神社(廿日市市)と同時に世界遺産への登録が決まった。実行委は今月7日、同神社前の干潟でも「20」の人文字をつくる催しをする。(水川恭輔)

(2016年12月4日朝刊掲載)

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