×

ニュース

津波対策は対象外 中電が安全報告書

 中国電力は6日、定期検査中の島根原子力発電所(松江市鹿島町)2号機について、10年に1度安全性を自主評価する「定期安全レビュー報告書」を公表した。最新の原子炉と同等の安全性を持つと評価したが、福島第1原発事故で判明した問題点は考慮しなかった。

 調査対象期間は2001年4月~11年3月末。終了直前に発生した福島の事故を踏まえた津波対策などは「現在対策を実施している」として、対象から外した。運転管理▽放射線管理▽緊急時の措置―など8項目を検証。全項目で安全を保つ適切な対応が取られており「安全運転を継続できる見通しが得られた」と結論付けた。

 1989年の営業運転開始からの平均稼働率は79・6%だった。社員40人でつくる調査チームが2010年12月からチェック作業に当たった。(樋口浩二)

(2012年7月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ