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オスプレイ岩国先行搬入 反対の意見書案可決 山口県議会

 山口県議会は6日、本会議で、米軍による米海兵隊岩国基地(岩国市)への垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの先行搬入を「到底、認められない」と反対する意見書案を全会一致で可決した。

 これを受け、二井関成知事は、柳居俊学議長とともに、近く森本敏防衛相や玄葉光一郎外相と面会し、先行搬入しないよう働きかける考えを示した。

 意見書は、配備先の沖縄県で理解が得られない中で岩国基地への先行搬入を求める国を「拙速で理解しがたく、あまりにも不誠実」と批判。6月以降の国の説明は「一方的で唐突。信頼関係を損ね、住民に新たな不安と混乱を招き断じて許されない」とした。

 さらに、政府はモロッコや米フロリダ州での事故原因の究明や安全性の再確認、自治体の理解に取り組むべきだと指摘。「条件整備がなされるまでは先行搬入を許さない姿勢を明らかにして米国に伝え、住民に十分な説明を」と求めた。

 意見書案の可決を受け、二井知事は取材に「私も当然のことながら反対。県議会と一体になって国に先行搬入の反対を伝える」と述べた。(山田英和)

(2012年7月7日朝刊掲載)

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