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被爆電車で平和学習 街巡り被害状況など聞く

 広島電鉄の被爆電車で街を巡り、車中で原爆被害について学ぶ催しが7日、広島市南区であった。市内外から約50人が参加し、ガイドを務めた被爆者の説明に聞き入った。

 広島駅から宇品へ向かい、折り返して比治山下で降りるコース。入市被爆者で原爆資料館(中区)のピースボランティアとして活動する今田洋子さん(68)=中区=が、車窓から見える被爆建物や被爆樹木、各地区の被害状況などを解説した。

 下車後は、被爆者が避難した寺院や放射線影響研究所なども回った。市立大2年窪川佐紀さん(20)=安佐南区=は「広い地域に甚大な被害をもたらした原爆の恐ろしさを実感した」と話していた。

 催しは平和について学習する市内の女性でつくる実行委員会が企画し、今年で5回目。(田中美千子)

(2012年7月8日朝刊掲載)

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