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ヒマワリ育て福島応援 NPO 幟町中で取り組み紹介 広島市中区

 全国で育てたヒマワリから取れた種を震災被災地の福島県で育てる「福島ひまわり里親プロジェクト」を紹介する講演会が6日、広島市中区の幟町中であった。全校生徒と教員約280人が聞き入った。

 プロジェクトを手掛けるNPO法人チームふくしま(福島市)の半田真仁理事長(38)が、福島原発事故後の現地の状況や、各地で取り組んでいる活動についてスライドで紹介。「全国と福島がつながることで事故や震災の風化が防げる。原爆の伝承を続けるみなさんに学びたい」と語った。

 プロジェクトは、福島から種を購入して育て、実った種を福島に返送。被災地で大輪の花を咲かせる。折り鶴を折って平和を願う運動がヒントになっていることから、佐々木禎子さんが通った同校との交流を深めようと開いた。

 生徒会長の3年浮穴萌恵さん(15)は「課題や復興への取り組みを聞き、福島を身近に感じた」と話した。(田中謙太郎)

(2016年12月7日朝刊掲載)

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