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原発依存 脱却を後押し 広島平和宣言

 広島市の松井一実市長が8月6日の平和記念式典で読み上げる平和宣言の内容を検討する被爆体験談選定委員会は8日、国のエネルギー政策をめぐり、原発依存からの脱却を後押しする内容を盛り込むことを決めた。

 選定委は市役所であり、非公開。委員長の松井市長は終了後、原発問題について「国は原発に過度に依存しない方向で動いており、それを市として是認する文言があった方がいい、ということになった。『方向を間違えずかじ取りを』との内容にしたい」と説明した。

 福島第1原発を受け、松井市長は昨年の平和宣言でもエネルギー政策の見直しを政府に求めた。

 また、昨年に続いて公募した被爆者の体験談について、引用するテーマを「原爆で失われた広島の市民生活」に決めた。全国から寄せられた28件から4件を選定。この中から、街の惨状や身近な人を亡くした苦しみといった内容を盛り込む。戦前の暮らしぶりにも触れ、原爆の悲惨さを強調するという。

 この日の会合には松井市長のほか、日本被団協の坪井直代表委員たち全委員9人が出席。市は14日に最終会合を開き、宣言のたたき台を示す。(田中美千子)

(2012年7月10日朝刊掲載)

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