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島根2号機でダクト腐食

 中国電力は8日、島根原発2号機(松江市鹿島町)の中央制御室に外気を取り込む空調換気ダクトの底面が腐食し、縦30センチ、横100センチの穴が開いていたと発表した。2号機は再稼働に向けた新規制基準の適合性審査中で、周辺環境に影響はないという。

 同社によると、縦、横とも100センチの正方形のダクトで、厚さ0・8ミリの亜鉛メッキ鋼板。結露を防ぐため、グラスファイバーの保温材で覆っていた。空調関係の材質などを申請する準備のため、保温材を外したところ、腐食が見つかった。空気の流量の数値に問題がなかったため、1989年2月の運転開始以来、ダクトを覆う保温材は外した記録がないとしている。

 島根県と松江市は、調査のため職員を派遣した。同社島根原子力本部広報部の桑谷正雄部長は「皆さまに心配をお掛けし、申し訳ない。直ちに原因を究明し、早急に補修する」と話した。

(2016年12月9日朝刊掲載)

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