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　「マンガでみる呉の歴史」を出版した広島経済同友会呉支部は８日、アニメ映画「この世界の片隅に」の片渕須直監督に同書を贈った。片渕監督からはかつて、呉市の戦前の暮らしについて助言を受けていた。

　海生知亮支部長とシナリオを手掛けた委員会の武田保介委員長が、呉市内のホテルで片渕監督と面会。同書を手渡した。片渕監督は「地元のみなさんが古里の歴史に興味を持つきっかけになると思う」と話していた。

　同書はＢ６判、１９６ページ。古里の古代から戦後までをたどる。絵は比治山大短期大学部（広島市東区）の卒業生２人が担当した。武田委員長たちは昨年７月、「この世界―」の製作で呉市を詳しく取材した片渕監督を委員会の会合に招いて講演を受けた。

　同書は６千部を製作。市内の小中学、高校に贈り、一般にも販売する。８６４円。呉支部Ｔｅｌ０８２３（２１）０１５１。（見田崇志）

（２０１６年１２月９日朝刊掲載）