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原爆映像 資料館に寄贈 地域の供養など15点

 広島、山口両県のアマチュア映像作家でつくる「広島エイト倶楽部(くらぶ)」(広島市西区、約20人)は、歴代の会員が原爆や平和をテーマに制作した映像作品15点を原爆資料館(中区)に寄贈した。

 1967~2011年の制作で、倶楽部の合同作品と会員9人の作品がある。8ミリフィルム作品はDVDに収録し直した。

 10~30分のドキュメンタリーが中心。被爆した妻ががんに苦しむ姿や、原爆犠牲者の供養を続ける地域の取り組みなどを追い掛けている。国内外のコンクールでの入賞作もある。

 同倶楽部は1957年に設立。作品を鑑賞した人の勧めで資料館への寄贈を決め、転居などで退会した人にも提供を呼び掛けた。

 佐々木博光会長(77)=安佐南区=は「若い人に見てもらい、平和の大切さを感じ取ってほしい」と願っていた。資料館は希望者に作品を館内で公開する。(田中美千子)

(2012年7月10日朝刊掲載)

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