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オスプレイ先行搬入 きょう外務・防衛省へ

 山口県の二井関成知事と岩国市の福田良彦市長は9日、同市であった「山口県基地関係県市町連絡協議会」の総会で、10日に外務省と防衛省を訪問することを明らかにした。垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの米海兵隊岩国基地への先行搬入を進めないよう要請する。

 総会には二井知事と福田市長のほか、柳井市と山口県周防大島、和木両町の首長ら5人が出席。先行搬入や沖縄配備に反対する要請書を外務、防衛両省に提出することを決めた。二井知事たちは10日夕に防衛省で森本敏防衛相と会い、外務省幹部とも面会する見通し。

 要請書は「事故原因を究明した上で関係自治体に説明すべきだ」と政府に指摘。「地元の理解を得る前に先行搬入を進めない姿勢を明らかにし、米国側に申し入れを」と求めている。

 山口県議会の柳居俊学議長と「岩国基地問題に関する議員連盟」の畑原基成会長も二井知事に同行し、先行搬入に反対する県議会の意見書を提出する。

 総会後の取材に二井知事は「安全性の確保について政府に十分な説明を求めたい」と述べた。(酒井亨)

(2012年7月10日朝刊掲載)

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