×

ニュース

平和の訴え 世界に発信へ 広島大と平和文化センター 協定を締結

 広島大と広島平和文化センター(広島市中区)は12日、包括的連携協定を結んだ。原爆被害の記憶を継承し、平和のメッセージを広く発信するのを目的に、調査や研究、教育などの分野で協力を進める。

 東千田キャンパス(中区)で調印式があり、越智光夫学長と小溝泰義理事長が協定書に署名した。小溝理事長は「大学の見識やネットワークを活用すれば、より効果的に、国際社会へ私たちのメッセージを発信できる」と強調。越智学長は「全学生に平和について考える機会を提供したい。被爆の実態を後世に伝える一助になれば」と述べた。

 協定書によると、教育・研修プログラムの企画、被爆の実態・平和構築の情報発信、センターの活動の活性化など5項目で連携する。例えば、センターが管理する原爆資料館(同区)に各国から届くメッセージの翻訳作業に広島大が協力する。それぞれ所有する被爆資料については、共有する取り組みを検討する。(長久豪佑)

(2016年12月13日朝刊掲載)

年別アーカイブ