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韓国学生 ヒロシマ学ぶ 平和公園で被爆体験聞く

 韓国の啓明(ケミョン)大(大邱市)と淑明(スミョン)女子大(ソウル市)で日本語を学ぶ学生10人が11日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、平和学習に取り組んだ。

 10人は国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で、被爆者の寺本貴司さん(77)=廿日市市=から被爆体験を聞いた。寺本さんは現在の中区広瀬北町の自宅で母親と一緒に被爆。母親が直後に亡くなったことなどを証言し、「戦争は絶対に起こしてはいけない。一人一人が胸に刻んで」と語り掛けた。

 啓明大4年の朴鐘虎(パクジョンホ)さん(26)は「被爆者が世界に平和への思いを発信する姿に刺激を受けた」と話した。続いて、10人は原爆資料館を見学した。

 平和学習は、両大と学術提携を結ぶ広島修道大(安佐南区)のセミナーの一環。10人は6月26日から約1カ月間、広島市に滞在し、日本語や日本文化を学んでいる。(長久豪佑)

(2012年7月12日夕刊掲載)

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