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脱原発「日本の国民性に」 大江さん 10万人集会

 「さようなら原発」の行動を呼び掛ける作家の大江健三郎さんが12日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見した。脱原発を「新しい国民性に」と語り、16日に代々木公園で開く「10万人集会」への市民の参加を訴えた。

 大江さんは、福島第1原発事故の後、インターネットでつながった市民が首相官邸前などで脱原発デモを毎週続けている状況に言及。「日本人が原子力の受益者であるのをやめ、今後の犠牲者を少なくするため新しい行動を起こしている。日本の国民性になってほしい」と強調した。

 会見では呼び掛け人のルポライター鎌田慧さんらが、国による大飯原発(福井県)の再稼働決定を批判した。

 集会は、政府の新たなエネルギー政策に、脱原発を位置付けさせる狙いがある。中国電力の上関原発(山口県上関町)建設計画に反対する市民らも参加する。(岡田浩平)

(2012年7月13日朝刊掲載)

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