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腐食の穴 新たに12個 島根2号機ダクト 亀裂も確認

 中国電力は16日、島根原発2号機(松江市鹿島町)の中央制御室の空調換気ダクトで腐食による穴(縦30センチ、横100センチ)が見つかった問題で、同じ空調換気系で腐食による幅1センチ、長さ15センチの亀裂と、直径1センチ程度の穴12個を新たに確認したと明らかにした。

 8日に保温材を外した際に穴が見つかったのを受け、保温材で覆ったダクト(総延長約270メートル)のうち、外気取り入れ口に近い約60メートルを点検し発見した。

 中電によると、付近のダクトでは1995年度、2003年度、07年度、08年度の定期検査で弁2カ所を点検した際、いずれも腐食が見つかり、07年度には直径約3センチの穴があった。その都度ステンレスに取り換え、材質を変えた範囲は約30メートルになるという。

 点検の途中経過を、原子力規制委員会や島根県、松江市に報告した際に伝えた。(秋吉正哉)

(2016年12月17日朝刊掲載)

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