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想定の津波9.5→10.5メートルに 島根2号機

 中国電力は16日、島根原発2号機で想定する最大の津波の高さを、9・5メートルから10・5メートルに見直したと明らかにした。2号機の再稼働に必要な適合性審査をしている原子力規制委員会の指摘を受け、津波の伝わり方などを細かく分析したためという。

 同日、規制委の審査会合が東京都内であり、中電の担当者が報告した。最大の津波は従来通り、新潟県の佐渡島北方沖で大地震が起きた場合と設定した。2014年3月に規制委から、より細かい分析を求められていた。

 中電は海抜15メートルの防波壁を設けている。今回見直した津波の高さを上回っており「津波が敷地に到達することはない」と説明している。

 規制委側は会合で、他に大きな津波が起こる可能性がないか、さらに検討を進めるよう求めた。10・5メートルで妥当かどうか、議論を続ける。

(2016年12月17日朝刊掲載)

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