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広島県、平和貢献大使に任命 広島出身の海外ボランティア

 広島県は、国際協力機構(JICA)が世界各地に派遣する県出身の海外ボランティアを「ひろしま平和貢献大使」に任命する。来年1月に出発する6人が16日に県庁を訪れ、湯崎英彦知事から委嘱状を受け取った。

 任期は、派遣期間と同じ2年間。現地で被爆の実相を伝える原爆展の開催▽広島のニュースや観光情報の発信▽海外ビジネスに関心がある県内企業との連携▽県ホームページ(HP)での活動の発信―などをする。

 委嘱を受けたのは、小学校教育、野菜栽培、木工などの分野で青年海外協力隊員やシニア海外ボランティアとして派遣される6人。湯崎知事は委嘱状と大使の名刺を手渡した後、「広島は世界で注目されている。ぜひ、懸け橋として頑張ってほしい」と激励した。

 ジャマイカに赴任し、小学校で野菜栽培の普及などに取り組む予定の中込愛香さん(38)は「原爆投下から復興までの流れをパネル展などで丁寧に伝えたい」と意気込んでいた。

 JICAは年4回、海外にボランティアを派遣している。県によると、これまでに派遣された県出身者は1052人に上る。(胡子洋)

(2016年12月17日朝刊掲載)

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