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「被爆者と同等援護を」 福島県浪江町に広島市長が協力

 福島第1原発事故で全町避難を強いられている福島県浪江町が町民への原爆被爆者と同等の援護を国に求めていることについて、広島市の松井一実市長は13日の記者会見で、馬場有(たもつ)町長へ被爆者援護に関する情報を提供し、協力する考えを示した。

 馬場町長は8月6日の市の平和記念式典に参列する予定で、松井市長との面会も希望している。松井市長は日程を調整中とし、「被爆者健康手帳の交付を含めた援護措置など参考になる情報は提供したい」と述べた。

 また松井市長は、米海兵隊岩国基地(岩国市)への垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの先行搬入計画について「国の防衛政策で、評価は差し控える」と従来の見解を繰り返した。その上で「市民生活に影響を及ぼす事態が生じれば国に対応を求める。今はその段階との認識はない」と述べた。(藤村潤平)

(2012年7月14日朝刊掲載)

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