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NZのヒロシマ・ナガサキ・デー参加 広経大生が報告

■記者 永里真弓

 ニュージーランド・クライストチャーチ市であった「ヒロシマ・ナガサキ・デー」に参加した広島経済大(広島市安佐南区)の学生12人が5日夜、学内で報告会を開いた。現地で「原爆が戦争終結を早めた」との主張に接した経験を踏まえ、原爆被害を伝え続ける大切さを訴えた。

 約80人を前に、訪問した学生が交代で説明。市民団体が8月に開いた「ヒロシマ・ナガサキ・デー」の集会に出席し「ヒロシマから遠く離れた地で、核兵器廃絶を願うイベントがあることに感銘を受けた」と感想を述べた。自分たちも英語で「世界平和のため、ともに行動しよう」と呼び掛けたと報告した。

 一方で、学生同士の討論会を通し「原爆が戦争終結を早めた、との見解が現地の一部にあった。衝撃を受けた」と強調。1996年に「核兵器使用は一般的に国際法違反」とする国際司法裁判所の勧告的意見を引き出す運動を担った、非政府組織(NGO)共同代表のケイト・デュースさんと出会い「あきらめずに活動を続ける大切さを学んだ」と話した。

 3年の日野佐江子代表(20)は「お互いを知り合うことが平和につながる」と会場の学生に力説していた。

(2008年11月7日朝刊掲載)

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