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「オスプレイ 不安残る」 広島知事 サッカー場 調査費方針

 広島県の湯崎英彦知事は20日の記者会見で、不時着事故を起こした米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイの飛行再開について「オスプレイの安全性に対する不安が払拭(ふっしょく)されていない」との見解を示した。また、広島市中心部へのサッカースタジアム建設問題で、候補地の一つの中央公園自由・芝生広場(中区)への建設の実現可能性を探る調査費を、早ければ2017年度当初予算案に盛り込みたいとの考えを明らかにした。

 米軍は沖縄県名護市沖での不時着事故を受けて停止していたオスプレイの飛行を事故から6日後の19日に再開した。湯崎知事は機体の欠陥が原因ではないと国から説明を受けたとした上で、住民不安の要因を「以前から指摘されたことに対して説明が十分なされていないから」と強調。「米軍も国もオスプレイの運用は重要との認識を持っていると思う。それなら不安の払拭は丁寧にやってほしい」と注文した。

 また、2期目の任期満了(来年11月28日)まで残り1年を切ったことを問われ、「任期の最後まで全力を尽くす。その後については、まだ全く分からない」とした。(胡子洋)

(2016年12月21日朝刊掲載)

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