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ヒロシマ復興 写真集に凝縮 中区で紹介講演

 原爆による壊滅から復興へ向かう広島の様子を収めた1949年刊行の写真集「LIVING HIROSHIMA」を紹介する講演会が14日、広島市中区の県立図書館であった。

 写真集は県観光協会が企画し、木村伊兵衛氏たち日本を代表する写真家が撮影した。同館の内田健二館長や、松本雅之前総務課長が写真集の意義を解説した。

 内田館長は「復興の過程だけでなく、農村の暮らしや瀬戸内海など広島の素朴な魅力も伝えた」と強調。松本前総務課長は絵本を読んだり、川に飛び込んだりする子どもたちの写真をスライドで紹介し、「子どもの笑顔が復興の礎になったと思う」と語った。

 講演会は同館友の会が8月6日の原爆の日を前に企画。約50人が聞いた。

(2012年7月15日朝刊掲載)

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