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「さようなら原発」集会 上関反対派や被爆者も参加

 脱原発を目指して作家の大江健三郎さんらが呼び掛けた「さようなら原発10万人集会」が16日、東京・代々木公園で開かれ、主催者発表で約17万人(警視庁によると約7万5千人)が参加した。

 「さようなら原発」の集会に、島根原発(松江市)の廃炉や上関原発(山口県上関町)の建設中止を求めるそれぞれの市民団体も参加し、全国から集った「脱原発」の訴えに、声を重ねた。

 メーン会場近くの車を通行止めにした車道では、各地の脱原発団体が街宣車の上から現状を報告した。「さよなら島根原発ネットワーク」は4人が参加。事務局の芦原康江さん(59)=松江市=は島根県などが進める事故時の住民の避難計画作りに触れ、「机上の計画にすぎない。原発を止めるのが一番の安全対策だ」と強調した。

 「上関原発止めよう!広島ネットワーク」の木原省治共同代表(63)=広島市佐伯区=は環境保護の観点からも建設反対を訴えた。

 また、別の場所では日本被団協の岩佐幹三代表委員(83)=千葉県船橋市=が広島での被爆体験を語り「核被害の脅威のない時代をつくるため一緒に頑張ろう」と呼び掛けた。(岡田浩平)

(2012年7月17日朝刊掲載)

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