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平和観光ルートづくり 広島市総合戦略 改訂案で追加

 広島市は、国の地方創生に呼応して作った地方版総合戦略の改訂案を公表した。柱の一つに「『平和への思いを共有するまち』の実現」を追加。外国人観光客向けに平和関連の施設を巡るルートをつくるなど、新規事業を盛り込んだ。来年1月13日まで市民の意見を募る。

 施策に沿った取り組み項目に「『迎える平和』の推進」を明記。具体的には、「平和」をテーマに市内の平和関連施設を巡る観光ルートづくりなどの新事業の検討を進める。原爆資料館(中区)の再整備や、被爆建物の保存への支援など現行の事業にも力点を置く。

 市政策企画課は「まちづくりの方向性として平和を明示し、広島の心、魅力の発信につなげたい」とする。

 改訂案ではこのほか、次代を担う人材育成を追加。「ひろしまキャリア教育応援団(仮称)」を設置し、経済団体と協力して中学生の職場体験を充実させるなどする。

 改訂案は、市ホームページや各区役所で公表しており、市政策企画課で意見を受け付ける。それらを反映し、2月に改訂する。同課Tel082(504)2025=29日~1月3日は休み。(渡辺裕明)

(2016年12月28日朝刊掲載)

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