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原発内 立ち入り調査 島根県・松江市 ダクト腐食問題受け

 中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町)の中央制御室の空調換気ダクトで腐食による穴や亀裂が見つかった問題で、島根県と松江市は28日、安全協定に基づく立ち入り調査をした。

 県、市の担当者計9人が、同原発敷地内の管理事務所で中電の説明を聞いた。その後、最初に見つかった腐食穴(縦30センチ、横100センチ)の部分を新しい亜鉛メッキ鋼板に取り換えた状況や、27日までの点検で確認された幅1センチ、長さ15センチの亀裂と直径0・1~1センチの穴17個などの一部の現状を確かめた。

 調査後、県原子力安全対策課の奈良省吾課長は「中電の原因究明や再発防止策を原子力規制委員会がどう評価するかを待ち、対応を検討したい」と話した。調査には原発30キロ圏の鳥取県と出雲、安来、雲南、米子、境港市の担当者8人も同行した。(秋吉正哉)

(2016年12月29日朝刊掲載)

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