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呉の舞台巡り全国からファン 「この世界の片隅に」 「映画 より深く味わえる」

 アニメ映画「この世界の片隅に」で描かれた呉市の舞台を29日、千葉県流山市と広島市、呉市から訪れたファン7人が巡った。(今井裕希)

 呉市中通2丁目の小春橋に立った参加者は「(主人公たち)2人が海を背にしていたから、こっち向きだね」などと確認した。原作漫画や地図を持って、旧澤原(さわはら)家住宅や「下士官集会所」として描かれた青山クラブなど計13カ所を巡った。

 呉市のNPO法人職員山本剛志さん(32)が、当時の町並みを忠実に描いた映画に感動して、知人たちに、アニメファンたちに「聖地巡礼」と呼ばれる市内巡りを呼び掛けた。山本さんは「詳しい取材に基づいた画面が魅力の一つ。現実の世界を巡っても楽しめる」と話す。

 映画を7回観賞した流山市の地方公務員石本太郎さん(39)は「想像していた通りの場所があった。映画がより深く味わえる」と喜んでいた。

 呉観光協会も来年2月、映画に取り上げられたスポットをまとめた地図を製作。実際に歩く行事も企画している。

(2016年12月30日朝刊掲載)

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