×

ニュース

被爆者にオバマ氏礼状 広島市中区の松本さん 5月に手紙

 広島市への訪問を予定していたオバマ米大統領に対し、歓迎する手紙と自作の詩を在日米大使館宛てに送った中区の被爆者、松本暁子さん(73)にオバマ氏からお礼の手紙が届いた。

 松本さんは1歳の時、現在の南区で母親と被爆。母親は原爆で妹を亡くしたが、米国への恨みは口にしなかったという。松本さんはことし5月上旬、広島訪問が決まったオバマ氏へ向けて「ヒロシマの人々は一度も相手を責めなかった 子どもの心に恨みも憎しみも育たなかった」とする詩を作り、大使館へ送っていた。

 ホワイトハウスから届いた11月29日付の手紙には「あなたの寛大さに感動した」と記され、5月27日に広島市を訪れたオバマ氏のサインが添えてあった。原爆被害に向き合う思いもつづってあった。

 松本さんは「わざわざ返事を頂き、誠実な人間性を感じる。退任後にまた広島を訪れ、平和のためにできることをしてほしい」と期待した。(長久豪佑)

(2016年12月30日朝刊掲載)

年別アーカイブ