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米韓の医師 研修開始 広島 HICAREが招待

 広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)の招きで来日した米国と韓国の医師計5人が18日、広島市内で研修を始めた。

 5人の専門は放射線腫瘍学。この日は市役所で市の担当者から在外被爆者の支援策などの説明を受けた後、中区の原爆資料館を見学した。

 研修は米国の医師が24日まで、韓国の医師は26日まで。今後、広島大病院(南区)や広島赤十字・原爆病院(中区)で医師と意見交換したり、入院患者の回診に同行したりする。

 テキサス大MDアンダーソンがんセンターのジェームス・ウェルシュ医師(40)は「放射線が人体に及ぼす影響や長期的な検証について広島の蓄積を学びたい」と話していた。

 HICAREの海外からの研修受け入れは1991年に始まり、今回で計15カ国、361人になった。(胡子洋)

(2012年7月19日朝刊掲載)

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