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原発建設の推進 あらためて強調 中電社長が上関訪問

 中国電力の清水希茂社長は6日、凍結状態にある上関原発(山口県上関町)建設計画を巡り、早期の工事再開は困難との見方を示した。その上で「古い原子力が廃止される中、日本で唯一の新規地点の上関は非常に重要」と述べ、推進姿勢をあらためて強調した。

 年始のあいさつで訪れた県庁と上関町で報道陣の取材に応じた。訪問は県が予定地の埋め立て免許延長を許可した昨年8月以降初。

 県は許可時、原発本体の着工時期の見通しが付くまで海の埋め立て工事をしないよう要請した。清水社長は「大変重く受け止めている」と説明。準備工事が中断する現状に、ことし中に大きな変化はないとの見通しを示した。一方で、エネルギー自給率の観点から原発は必要と強調。地元での理解活動や、原発の新規制基準に対応するためのデータ収集を進め、工事再開に備えるとした。

(2017年1月7日朝刊掲載)

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