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広島市ふるさと納税新コース 「平和」限定 35件409万円

 広島市の「ふるさと納税制度」のうち、平和施策に使い道を限定した新コースで、昨年12月末までのおよそ半年間に延べ35件計409万9400円の寄付の申し出があった。市は「ヒロシマへの関心の高さを感じる」と受け止めている。

 市平和推進課によると、平和施策のコースには1件300万円の高額寄付があった。これを含む33件が市外からで、市内からも2件あった。市は全額を「原爆ドーム保存事業等基金」に積み立て、被爆建物の保存や被爆資料の収集に使う。

 市は昨年5月のオバマ米大統領の広島訪問を踏まえて平和関連の施策を強化しようと、同7月7日にふるさと納税の新コースを設けた。返礼品は被爆証言DVDと最新の平和宣言の文書。金額が1万円以上5万円未満で、原爆資料館の図録など5品から希望の1品を、5万円以上で全5品を加えている。

 使途を限らない通常のふるさと納税では昨年、延べ339件1704万2495円が寄せられたという。(和多正憲)

(2017年1月7日朝刊掲載)

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