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「非人道的兵器禁止と日本の役割」 シンポに50人 広島

■記者 森田裕美

 「非人道的兵器禁止と日本の役割」と題したシンポジウムが16日、広島市中区の原爆資料館東館で開かれた。市民約50人が、対人地雷やクラスター弾禁止の国際的取り組みを参考に、劣化ウラン兵器(DU)と核兵器廃絶の方策を探った。

 12月に調印式がある、クラスター弾禁止条約制定に尽くした地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)運営委員の目加田説子中央大教授が講演。「国連などの議論を待つ間に犠牲者が増えている現状があった」と指摘し、非政府組織(NGO)が禁止に前向きな政府へ働きかけ、連携する必要性を説いた。

 共催した広島の市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」や「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」には、「国際的関心が高まるには時間はかかるが、あらゆる手段を尽くして」と助言した。

 参加者たちは原爆ドーム前でも集いを開き、キャンドル文字を描いてDU禁止を訴えた。

(2008年11月17日朝刊掲載)

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