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被爆の実態学ぶ 笠岡で平和祭

 平和の尊さと核兵器廃絶を考える岡山県笠岡市平和祭が21日、十一番町の市保健センターで開かれた。白石中生徒の平和学習発表や被爆者の実体験報告で、出席者は平和の大切さをあらためて意識した。

 市や市非核平和都市宣言啓発実行委員会などが主催。約250人が出席した。

 発表では、白石中生徒が研修旅行で訪れた広島市の原爆資料館、沖縄県で住民や負傷兵が隠れ住んだ壕(ごう)のアブチラガマで学んだ体験を紹介。「戦争や原爆投下の悲惨な歴史を忘れず、平和を祈り続けていきたい」などと訴えた。全生徒11人が詩「ヒロシマ神話」「平和の詩」を読しょうした。

 笠岡市原爆被爆者会の藤井正夫さん(87)=金浦=は、勤労奉仕中に被爆した女学生を救護した体験を報告。「子どもたちは痛いと弱音を吐かず、亡くなっていった。無念だったと思う」と明かした。(谷本和久)

(2012年7月22日朝刊掲載)

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