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NHKアナ制作 「被爆者夫妻」映画 南区で上映会

 広島市留学生会館(南区)は28日、広島の被爆者夫妻を描いた映画「運命の背中」の上映会を開く。NHKのアナウンサー出山知樹さん(42)=写真・東京都=が、広島放送局勤務時の被爆者との出会いを基に自主制作した映画。当日は出山さんが福島第1原発事故を取材した経験を語る。

 上映会は午後3時から約1時間半。第1部は、戦後間もなくから被爆の実態を世界に訴えて「原爆1号」と呼ばれた吉川清さん(1986年に74歳で死去)と妻生美さん(91)=東区=の物語を描いた映画(約40分)を上映する。第2部では出山さんと留学生との意見交換会がある。

 出山さんはことし1、2月、原発事故のラジオ特集番組のため福島県南相馬市や飯舘村を取材。「原爆と原発は違うと思っていたが、根本には同じ問題が潜んでいるように思う」と話す。

 留学生から「原爆被害を知りたい」との声や「母国の親に原発事故の実態を伝えたい」との要望が相次いだことから、会館が企画した。留学生以外の参加も可能。無料で、事前申し込みは不要。広島市留学生会館Tel082(568)5931。(加納亜弥)

(2012年7月23日朝刊掲載)

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