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沼田さん「しのぶ会」 原爆資料館 証言映像上映も

 平和記念公園(広島市中区)の被爆アオギリの下で被爆体験を証言し続け、昨年7月に87歳で亡くなった沼田鈴子さんをしのぶ会が30日午後6時から、原爆資料館東館(同)である。

 沼田さんが設立に携わった「被爆アオギリのねがいを広める会」(西区)が、沼田さんの誕生日に合わせて開く。

 黙とう後、親交のあった平和運動家、研究者たち6人が沼田さんの功績や人柄を振り返る。全員で「アオギリのうた」などの合唱もささげる。会場は午後3時に開場。写真パネルを展示し、証言映像を上映する。

 沼田さんは22歳で被爆し、左足を切断。惨禍に耐えて芽吹いたアオギリに自らを重ね、広島を訪れた修学旅行生たちに平和を訴え続けた。同会は「沼田さんの生き方に学び、平和への願いを新たにする場にしたい」と来場を呼び掛ける。

 無料で、事前申し込みは不要。同会の清水正人事務局長Tel090(8999)7938。(田中美千子)

(2012年7月24日朝刊掲載)

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