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原発避難計画 島根県と意見交換 松江で市民団体

 中国電力島根原発(松江市鹿島町)の事故に備えた島根県の広域避難計画について、市民団体「島根原発・エネルギー問題県民連絡会」は22日、島根県の担当者との意見交換会を松江市で開いた。

 県防災部の島田範明次長たち5人を招き、保母武彦事務局長たち同会の6人と市民約20人が参加した。原子力安全対策課の奈良省吾課長が、住民に避難方法を尋ねたアンケートなどを取り上げ、「避難車両の確保などさまざまな課題はあるが、計画の実効性を高めるよう取り組んでいく」と説明した。

 同会のメンバーらは「事故時の風向きによって、避難先も放射線量が高い場合はどうするのか」「昨年11月の福島沖地震を踏まえ、渋滞の予測などをきちんと検討するべきだ」などと指摘。島田次長は「計画は基本形。実際には災害の状況に応じて柔軟に判断する」などと答えた。

(2017年1月23日朝刊掲載)

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