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岡本太郎の「明日の神話」 渋谷で除幕

■記者 道面雅量

 芸術家の岡本太郎が描いた原爆壁画「明日の神話」が17日、設置先の東京都渋谷区で除幕された。1日約30万人が往来する通路で公開し、岡本が込めたという「核兵器にあらがう人間の尊厳」を発信する。

 設置場所はJR渋谷駅と向かいのビル「渋谷マークシティ」を結ぶ連絡通路で、記念式典で地元の子どもたちが除幕した。

 1960年代末、メキシコで岡本が制作。一時、行方不明になったが、2003年に見つかり、日本で修復した。広島市なども誘致を目指したが、渋谷区に決まった。壁画を管理する特定非営利活動法人(NPO法人)の小林幹育(まさやす)理事長は「世界の人の共有財産として生かす」と強調した。

(2008年11月18日朝刊掲載)

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