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4事故調の報告 「政府は整理を」 島根知事が見解

 福島第1原発事故に関する四つの事故調査委員会の報告が出そろったことを受け、中国電力島根原発(松江市鹿島町)が立地する島根県の溝口善兵衛知事は24日の記者会見で、「政府が整理して不足分を補い、(9月に発足する)原子力規制委員会が安全基準を示すことが必要」との考えを示した。

 溝口知事は政府、国会、東電、民間の4事故調の報告について「見解に違いがある」と指摘。「責任ある立場の政府が『こうだ』と(見方を)示す必要がある」と強調した。各事故調に属さない専門家の見解を取り入れるなど、事故原因の解明への努力が今後も欠かせないと説明した。

 また、福島の事故で地震が原子炉を損傷させた可能性については「(解明作業を)やる必要がある」と強調。損傷の可能性を指摘した国会事故調と、否定的な他の事故調の違いについて「(政府が)見解を示したり、事故調の報告作成に関わった人に再度意見を聞くことが必要」と述べた。(樋口浩二)

(2012年7月25日朝刊掲載)

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