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「平和教育で相互理解を」 イラク議員 戸坂小視察 広島から 世界から

 イラクの国会に当たる国民議会の教育委員会に属する議員7人が27日、広島市を視察した。イラクの多くの都市が過激派組織「イスラム国」(IS)などの武装勢力に占拠され戦闘が続く中、被爆地で平和教育を学び、母国で生かそうと東区の戸坂小を訪問。平和記念公園(中区)では原爆慰霊碑に献花した。

 戸坂小を訪れた7人は市教委の担当者から平和教育のカリキュラムの説明を受け、児童と交流した。その後、市役所で松井一実市長と意見交換。平和記念公園を訪れ、原爆資料館も見学した。

 7人は国際協力機構(JICA)の教育関連のセミナー(22~28日)に参加するために来日。教育委員会委員長のシルワーン・アブドッラー・イスマーイール氏(50)は「児童が世界へ平和のメッセージを伝える取り組みは素晴らしい。私たちも平和教育を実践し多くの宗派、グループの相互理解につなげたい」と話した。(長久豪佑)

(2017年1月28日朝刊掲載)

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