×

ニュース

島根原発30キロ圏 周辺自治体並み安全協定締結へ 中電と安来・雲南市

 中国電力島根原発(松江市鹿島町)30キロ圏の安来、雲南市は、2月中にも中電と安全協定を結ぶ方向で調整している。30キロ圏では島根原発が立地する島根県、松江市のほか、周辺の鳥取県、出雲、米子、境港市が結んでいるが、安来、雲南市の内容は、立地自治体より権限が弱い周辺自治体と同じ水準になる見通し。

 両市を含む周辺自治体は、立地自治体並みの安全協定を求めている。一方、協定がない両市に、中電は締結済みの周辺自治体と同じ対応をすることで配慮してきたが今回、協定を結ぶことで一定の権限を明文化する。

 立地自治体が電力会社と結ぶ安全協定は、原子炉の増設や稼働への事前了解やトラブル時の立ち入り検査、原子炉の停止を含む措置要求の権限などを明記。だが、福島第1原発事故の前後に相次いで結ばれた周辺自治体の協定は、トラブル時の現地確認などを盛り込んでいるが、事前了解などの権限は認めていない。

(2017年2月1日朝刊掲載)

年別アーカイブ