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池上さん、米国読み解く 広島広告協会 60周年記念講演会

 広島広告協会(会長・山本治朗中国新聞社会長)は2日、創立60周年の記念講演会を広島市中区の中国新聞ホールで開き、ジャーナリストの池上彰さんが「トランプ後の世界」と題して講演した。会員や市民たち約900人が聞いた。

 池上さんは米国での取材体験を交えながら、トランプ氏が勝利した大統領選の背景を「どん底の生活をし、変化を求めていた地方の人たちがトランプ氏にかけてみようと投票した」と分析。民主党のクリントン氏の敗因の一つに、オバマ政権の踏襲で新鮮さに欠けた点を挙げた。

 さらにトランプ氏の勝利は、英国の欧州連合(EU)離脱などの延長線上にあると解説。保護主義を強めるトランプ氏に世界各国が戦々恐々となっている状況に触れ「世界中がピンチになっているからこそ、日本の自主性が問われる」と強調した。(小林可奈)

講演要旨はこちら

(2017年2月3日朝刊掲載)

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