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すずの故郷 江波を感じて 「この世界の片隅に」原画など展示 広島市中区

 戦中戦後の広島や呉が舞台の人気アニメ映画「この世界の片隅に」の関連資料の展示会が3日、広島市中区江波二本松の原爆資料館付属施設シュモーハウスで始まった。映画に登場する江波のシーンの原画複製などをパネル8点にまとめている。3月31日まで。

 映画制作に向け、江波の街を取材している片渕須直監督の写真のほか、江波の家並みや港をスケッチした「レイアウト原画」などを展示している。

 原画に描いた民家が戦後に建て直されたと分かり、戦前の航空写真を基に描き直したことなど、制作のエピソードも紹介。広島市西区出身の漫画家こうの史代さんの原作漫画のうち、江波を描いたページの拡大パネルも置いた。

 原爆資料館学芸課の菊楽忍さん(58)は「江波は主人公のすずが生まれた土地。展示を見た後に江波を歩き、映画の空気を感じてほしい」と話している。入場無料。月曜休館。月曜が祝日の場合は翌日休館。(佐藤憲佑)

(2017年2月4日朝刊掲載)

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