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原爆ドーム 電飾 予定通りあす終了 広島市

 広島市は、原爆ドーム(中区)の世界遺産登録20年の観光キャンペーンの一環で試みたドーム周辺の夜間電飾を予定通り5日で終了する。点灯中のドーム周辺の通行者数などのデータをまとめ、今後の施策の参考にする。

 昨年12月7日から、ドームを囲む生け垣と周囲の12本の木に、青の発光ダイオード(LED)ライト計約4万5千個を設置。全てを午後5時半~10時半につける予定だったが、試験点灯で電飾が目立ちすぎたため、生け垣部分は午後7時に消している。

 電飾を巡って、「慰霊の場にふさわしくない」と被爆者が批判した一方、市による来訪者アンケートでは7割強が「問題ない」と答えたという。今月3日夜も、旅行者たちが足を止め、カメラを向けていた。市観光政策部は「現段階で今後、同様の企画をするかは未定」としている。(長久豪佑)

(2017年2月4日朝刊掲載)

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