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「艦載機基地が二つ」懸念 岩国 厚木訴訟の原告団長講演

 岩国市の米海兵隊岩国基地へ米海軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機が移転する計画を巡り、第4次厚木基地爆音訴訟原告団の金子豊貴男団長(相模原市)が4日、岩国市麻里布町の市福祉会館で講演し、騒音調査の重要性などを指摘した。

 市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」が主催し約30人が参加した。金子団長は移転後も整備や訓練で厚木基地の使用が続くと予測。「厚木の米軍住宅が減るという話はない。艦載機の基地が二つになるのでは」と懸念を示した。

 厚木基地の艦載機は通常、訓練のため10機程度が連続して離陸し、数機の編隊で着陸するという。「飛行するたびに騒音が発生する。移転機数ではなく離着陸の数を確認し、実際にどこでどの程度うるさいのかを丹念に調査するべきだ」と訴えた。(野田華奈子)

(2017年2月5日朝刊掲載)

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