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林義郎氏が死去 89歳 蔵相や厚相歴任

 自民党の元衆院議員で厚相や蔵相を務めた林義郎(はやし・よしろう)氏が3日午後8時、多臓器不全のため東京都内の医療施設で死去した。89歳。下関市出身。自宅は下関市貴船町4の7の1。密葬は5日午前11時から東京都中央区築地3の15の1、築地本願寺で。本葬は19日午前11時から下関市豊前田町3の3の1、海峡メッセ下関で。喪主は自民党参院議員で元農相の長男芳正(よしまさ)氏。

 東京大法学部を卒業後、旧通商産業省を経て1969年の衆院選旧山口1区で初当選。96年に比例代表中国ブロックへ転じ、連続11回当選した。82年の第1次中曽根内閣で厚相として初入閣。92年の宮沢改造内閣で蔵相となり、党税制調査会長も務めた。衆院国際平和協力特別委員会委員長として国連平和維持活動(PKO)法の成立に努め、超党派の日中友好議員連盟会長なども歴任した。

 89年には自民党総裁選に立候補し、海部俊樹氏に敗れた。2003年の衆院選で党が比例代表に73歳定年制を適用したため立候補を見送り、政界を引退した。(佐藤正明)

(2017年2月5日朝刊掲載)

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